ハイフのダウンタイムは何日?「ない」と書かない理由と、予定から逆算する受け方

ハイフを受けようと調べていると、「ダウンタイムはほとんどありません」という説明によく行き当たります。一方で、同じページの下のほうに「2〜3日は赤みが出ることがあります」と書かれていることもあります。
どちらなのか、判断に困ると思います。

この記事では、「ない」とは書きません。かわりに、何が・いつまで・どのくらいの方に出るのかを分けて説明します。

なお、ここに書く期間はすべて目安であり、個人差があります。

そもそも「ダウンタイム」とは何を指すのか

ダウンタイムとは、施術を受けてから、見た目や体調が普段の状態に戻るまでの期間を指す言葉です。医学用語ではなく、美容医療の現場で使われている言い方です。

ここで注意が要るのは、「日常生活に支障が出る期間」と「症状が完全に消える期間」は別だという点です。
たとえば噛むときに筋肉痛のような痛みが残っていても、仕事や外出に支障がなければ、生活の面ではダウンタイムが明けたと感じます。一方で、症状としてはまだ残っています。

解説記事によって日数の書き方が違うのは、この2つのどちらを指しているかが統一されていないためです。この記事では、見た目に出るかどうかと症状として残るかどうかを分けて書きます。

ハイフはどこに作用しているのか

ハイフは、超音波を1点に集めて熱を発生させる技術を使っています。虫めがねで日光を集めると紙が焦げるのと、考え方としては同じです。集める場所を皮膚の内側に設定することで、表面を傷つけずに、狙った深さにだけ熱を加えられます。
熱が加わった組織は、その後の回復の過程で引き締まっていくとされています。

そして、ダウンタイムとして出る症状は、この「熱を加えられた組織が反応している状態」にあたります。赤みも腫れも、異常が起きているというより、熱に対する体の反応です。

施術で狙う深さは、機種や設定によって次のように分かれます。

層 深さの目安 主な狙い
真皮層 浅い 肌の質感
皮下組織 中間 ふくらみ・厚み
筋膜(SMAS)層 深い 引き上げ

深い層に当てるほど、筋肉痛のような痛みが出やすくなるとされています。

結論|ハイフのダウンタイムは「ない」のではなく「短い」

多くの方は当日から日常生活に戻れる

ハイフ(HIFU/高密度焦点式超音波)は、皮膚の表面を傷つけずに施術できるため、切開や注射を伴う施術と比べると、術後の制限は少ないとされています。
施術当日にメイクをして帰る方も少なくありません。

ただし2〜3日、赤みや腫れが出ることがあります

一方で、肌の状態や照射の条件によっては、数時間から1週間程度、赤み・腫れ・むくみ・筋肉痛のような痛みが出ることがあるとされています。多くは2〜3日程度で落ち着きます。
つまり「何も起きない」わけではありません。

「ない」と書かない理由

当院が「ダウンタイムはありません」と明記しないのは、その一文が読者にとっていちばん困る形で外れる可能性があるためです。
「ない」と読んで施術の翌日に人前に出る予定を入れた方が、当日に赤みが出て困る——これが最も避けたい事態です。逆に、「2〜3日出ることがある」と知っていれば、予定の組み方でほぼ解決します。

何が起きるのか|症状ごとに分けて見る

赤み

照射した部分の血行が促されることによる反応です。施術直後から出て、多くは数時間から翌日には落ち着くとされています。
見た目に出る症状としては、これが最も頻度が高いものです。

腫れ・むくみ

組織の一時的な炎症反応によるものです。翌日にかけて出て、2〜3日で落ち着くことが多いとされています。
顔全体が腫れるというより、輪郭のあたりが少しふくらんで見えると感じる方が多い症状です。

筋肉痛のような痛み

ハイフは筋膜の層まで熱を届ける施術のため、噛む動作や口を開ける動作で、筋肉痛に似た痛みを感じることがあります。
食事のときに気づくことが多く、数日から1週間程度で軽くなっていくとされています。

そのほか(乾燥・ひりつき)

熱を加えた後の肌は乾燥しやすい状態になるとされています。ひりつきを感じる場合もあります。この2つは、後述する「長引く要因」に直結する症状です。

症状と経過の目安

症状 出はじめ 落ち着く目安 見た目に出るか
赤み 施術直後 数時間〜翌日 出る
腫れ・むくみ 当日〜翌日 2〜3日 出ることがある
筋肉痛のような痛み 翌日〜 数日〜1週間 出ない
乾燥・ひりつき 当日〜 数日 ほぼ出ない

※いずれも目安です。照射の条件・部位・肌の状態によって異なります。

いつまで続くのか|時間軸で見る

予定を逆算する際は、各症状の経過を時間軸で把握しておくとスムーズです。

施術直後〜当日

赤みが出ることがあります。多くの方はメイクが可能とされていますが、当院では施術後の状態を確認したうえでお伝えしています。
熱が入っている状態のため、長時間の入浴・サウナ・激しい運動・飲酒は避けていただきます。

翌日〜3日目

腫れやむくみが出るとすれば、この時期です。同時に、噛む動作での痛みが出はじめることがあります。
人前に出る予定を避けるとすれば、ここが最も慎重になる期間です。

4日目〜1週間

見た目の症状は落ち着いていることが多い時期です。筋肉痛に似た痛みだけが残ることがあります。

それ以降も続く場合

1週間を過ぎても腫れが引かない、痛みが強くなっている、左右で差が大きい——このような場合は、経過のなかで想定される範囲を超えている可能性があります。自己判断で様子を見ず、当院にご連絡ください。なお、受診の目安については後述の「こんなときは相談してください」もご確認ください。

部位によっても出方が変わります

同じ施術でも、当てる場所によって感じ方が変わります。

頬・フェイスライン

最も一般的な範囲です。赤みが出るとすればここが多く、噛む動作での痛みもこの範囲の照射に伴って出やすいとされています。

あご下

皮膚が薄く、むくんだ感じが出やすい部位とされています。見た目としては輪郭の変化として現れるため、気になる方が多い場所です。

目のまわり

眼球に近いため、専用の設定・専用のカートリッジを用います。扱いに注意が要る部位であり、施術の可否を含めて診察で判断します。

おでこ

範囲が狭く、症状としては軽いことが多いとされています。

いずれの部位でも、照射の出力を上げれば反応も強く出ます。効果を急いで出力を上げると、そのぶんダウンタイムが長くなる傾向があります。ここは診察で相談しながら決めていきます。

機種によってダウンタイムは変わります

照射の深さが違うと、反応も違います

ハイフは機種によって、熱を集める深さと1回あたりの出力が異なります。浅い層に細かく当てる機種と、深い層にしっかり当てる機種では、術後に出る反応も同じにはなりません。
そのため、機種を問わず一律のダウンタイム期間を設けることはできません。

当院で扱う機種

当院では次の機種を用意しています(いずれも自由診療・税込)。

機種 範囲・ショット数 料金
ウルトラセルZi 両頬 260shot 29,000円
ウルトラセルZi 全顔 430shot 44,000円
ウルセラプライム(看護師施術) 両頬 300shot 138,000円
ウルセラプライム(医師施術) 両頬 300shot 180,000円
ソフウェーブ(※ハイフではありません) 両頬 100shot 70,000円

※料金は変更される場合があります。最新の内容は料金表をご確認ください。

どの機種が向くかは、たるみの程度・肌の厚み・希望する範囲によって変わります。ダウンタイムの出方も含めて、診察のうえでご説明します。

医師施術と看護師施術について

ウルセラプライムには、医師が施術を行う料金と、看護師が施術を行う料金の2つを設定しています。施術者による料金の違いであり、機種や照射条件が変わるものではありません。どちらを選ぶ場合も、医師の診察のうえで照射の設計を行います。

ソフウェーブはハイフとは別の機器です

料金表に並んでいるため同じ種類に見えますが、ソフウェーブが照射する超音波は非集束で、ハイフ(高密度焦点式超音波)とは作用機序が異なるとされています。ソフウェーブは2025年に顔面・頚部のしわの改善を目的とする超音波照射器として国内で薬機法上の承認を受けた機器で、施術は製造販売業者のトレーニングを受けた医師が行うこととされています。ダウンタイムの出方も同じではありませんので、比べる際はご注意ください。

ダウンタイムが長引く要因

保湿の不足

熱を加えた後の肌は乾燥しやすい状態になるとされています。乾燥した状態が続くと、赤みやひりつきが長引きやすくなるとされています。
施術後は、普段より意識して保湿することをおすすめしています。

紫外線対策の不足

施術後の肌は刺激に反応しやすい状態とされています。紫外線を浴びると、赤みや色素沈着につながることがあります。
日焼け止めの使用と、帽子・日傘などによる物理的な遮光を併用してください。

施術直後に熱・血行を上げる行為

長時間の入浴、サウナ、激しい運動、飲酒は、腫れや赤みを強めることがあるとされています。当日は避けていただくようお願いしています。

医療機関で受けることについて

ハイフは、医療機関以外の施設でも「ハイフ」の名称で提供されている場合があります。
この点については、エステティックサロン等でのHIFU施術による健康被害が公的機関から注意喚起されています。やけど、神経の損傷、強い痛みといった事例が報告されています。

ハイフは熱を加える施術です。狙う深さを誤れば、意図しない組織に熱が加わります。だからこそ、どの深さに、どの出力で当てるかの判断が要ります。

当院では、医師の診察のうえで照射の設計を行います。そして、万一想定を超える症状が出た場合に、そのまま診察と対応につなげられる体制で行っています。
「ダウンタイムが短い施術だから気軽に」ではなく、短く済ませるための設計と、長引いたときの受け皿があることが前提になります。

施術後の過ごし方|具体的にどうするか

当日

  • 入浴はシャワー程度にとどめる。湯船・サウナ・岩盤浴は避ける
  • 激しい運動を避ける。血行が上がると赤みや腫れが強く出ることがある
  • 飲酒を避ける(血行が上がると赤みや腫れが強く出ることがあるため)
  • 保湿をいつもより丁寧に行う。刺激の少ないものを選ぶ
  • メイクは可能な場合が多いが、施術後の状態を確認して判断する

翌日以降

  • 日焼け止めを毎日使う(曇りの日も同様)
  • 摩擦を減らす。強くこする洗顔、ゴシゴシ拭くタオルは避ける
  • ピーリングや強い刺激のある化粧品の使用は数日控える
  • 痛みがある間は、硬いものを噛むのを控える

やらなくてよいこと

冷やす、マッサージする、といった対応を勧める情報を見かけることがありますが、赤みが強い場合を除いて、特別なことは必要ありません。とくに自己流のマッサージは避けてください。熱が加わった直後の組織に、余計な刺激を加えることになります。

ほかのたるみ治療と比べたとき

「ダウンタイムが短い」という点は、ほかの方法と並べたときにはっきりします。当院で扱っているメニューのなかで比べてみます。

方法 見た目に出る期間の目安 内容
ハイフ 数時間〜2・3日 超音波の熱で引き締める。切開・注射を伴わない
糸リフト 3日〜1週間程度 糸を挿入して引き上げる。微小な切開を伴う
高周波(オンダリフト等) 当日程度 高周波による引き締め

※期間はいずれも目安で、個人差があります。

ハイフのダウンタイムが短いのは、皮膚を切らず、針も刺さないためです。逆に言えば、皮膚が余っている状態を引き上げるような働きは、ハイフだけでは得にくくなります。

ダウンタイムの短さと、期待できる変化の大きさは、ある程度トレードオフの関係にあります。どちらを優先するかは、ご予定とご希望によって変わります。診察の際にご相談ください。

施術当日の流れ

ダウンタイムを見込んで予定を組むうえで、当日の所要時間も知っておいていただくと計画が立てやすくなります。

診察

たるみの状態と皮膚の厚みを確認し、どの機種を、どの深さに、どのくらいの出力で当てるかを決めます。ダウンタイムの出方も、ここでの設計に左右されます。

照射

範囲とショット数によりますが、両頬でおおむね20〜40分程度が目安です。照射中は熱さやチクチクとした感覚を伴うことがあります。我慢せずにお伝えください。出力は調整できます。

施術後の説明

その日の状態を確認したうえで、メイクの可否と過ごし方をお伝えします。

所要時間

診察から会計まで含めて、1時間から1時間半程度が目安です。

予定から逆算する|いつ受けるか

人前に出る予定が3日以内にある場合

腫れやむくみが出るとすれば、この期間に重なります。予定の後にずらすことをおすすめします。

1週間以上ある場合

見た目の症状は落ち着いていることが多い期間です。ただし、大切な予定の前は余裕をもって計画してください。初めて受ける方は、ご自身の出方が分からないためです。

連続して受ける場合の間隔

ハイフは繰り返し受けることを前提とした施術です。適切な間隔は機種と状態によって異なりますので、診察の際にお伝えします。

こんなときは相談してください

次のような場合は、経過として想定される範囲を超えている可能性があります。

  • 1週間を過ぎても腫れが引かない
  • 痛みが日を追って強くなっている
  • 顔の左右で明らかな差がある
  • しびれや動かしにくさがある

このようなときは、自己判断で様子を見ないでください。速やかに施術を受けた医療機関にご連絡ください。

国内未承認の医療機器を用いる施術について

当院のハイフに用いるウルトラセルZiおよびウルセラプライムは、いずれも日本国内で薬機法上の承認を受けていない医療機器です。医療広告に関する国の指針にもとづき、次のとおりお知らせします。

1. 未承認の医療機器であること

ウルトラセルZi、ウルセラプライムともに、日本国内では薬機法上の承認を受けていません。

2. 入手経路

国内で承認されていないため、医師の責任のもとで輸入したものを使用しています。具体的な入手経路は、施術前にご説明します。

3. 国内の承認医療機器の有無

これらと同一の性能を有する国内承認医療機器はありません。なお、美容目的で用いる超音波照射器としては、2025年に「Sofwave(ソフウェーブ)システム」が国内で初めて薬機法上の承認を受けていますが、ソフウェーブが照射する超音波は非集束であり、ハイフ(高密度焦点式超音波)とは作用機序が異なるとされています。同じ「引き締め」を目的としていても、別の機器です。

4. 諸外国における安全性等に係る情報

ウルセラプライムは米国FDA、ウルトラセルZiは韓国MFDSの認可を取得しているとされています。国内での承認審査を経ていないため、国内の基準にもとづく評価は行われていません。

未承認の医療機器を用いる施術は、公的医療保険の対象外です。また、万一健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度などの公的な救済制度の対象とならないことがあります。

これらをご理解いただいたうえで、施術を受けるかどうかをご判断ください。ご不明な点は、施術前に必ずお尋ねください。

費用とリスクについて

ハイフは自由診療であり、健康保険は適用されません。費用は全額自己負担となります。

リスク・副作用として、赤み、腫れ、むくみ、筋肉痛のような痛み、乾燥、ひりつきが生じることがあります。まれに、色素沈着、神経の一時的な症状、やけどが報告されています。効果の程度や持続期間には個人差があります。

また、次のような場合は施術を受けられないことがあります。診察の際に必ずお伝えください。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 施術部位に感染や炎症がある方
  • 施術部位に金属やペースメーカーなどの埋め込み機器がある方
  • 照射部位に金の糸などの挿入物がある方
  • 重い持病がある方、服薬中の方

よくある質問

Q1. 施術当日にメイクはできますか。
多くの場合は可能とされています。ただし赤みの出方には個人差がありますので、施術後の状態を確認したうえでお伝えしています。
Q2. 何日空ければ人に会えますか。
見た目に出る症状(赤み・腫れ)が落ち着く目安は2〜3日です。大切な予定がある場合は、1週間程度の余裕をみていただくと安心です。
Q3. 痛みはどのくらいですか。
施術中は、熱さやチクチクとした感覚を伴うことがあります。照射の出力は調整できますので、我慢せずにお伝えください。術後は、噛む動作で筋肉痛のような痛みを感じることがあります。
Q4. 効果はいつから出ますか。
引き締まった感じを施術直後に感じる方もいますが、変化が現れるまでには時間がかかるとされています。詳しくは関連記事をご覧ください。
Q5. ダウンタイムがまったくない施術はありますか。
「まったくない」と言い切れる施術はありません。程度の差はありますので、ご予定に合わせて選ぶという考え方をおすすめします。
Q6. 出力を弱めればダウンタイムは短くなりますか。
出力を下げれば反応は出にくくなるとされていますが、同時に期待できる変化も小さくなります。「ダウンタイムを短くしたい」というご希望は診察でお伝えください。予定に合わせた設計は可能です。
Q7. 施術後に顔がこけたように見えることはありますか。
もともと脂肪が少ない方に、強い出力で照射した場合に指摘されることがあります。適応と出力の判断が必要な点であり、診察の際にお伝えしています。
Q8. 生理中でも受けられますか。
体調に問題がなければ受けていただける場合が多いですが、痛みを感じやすくなる方もいます。ご予約の際にお知らせください。

まとめ

  • ハイフのダウンタイムは「ない」のではなく短い
  • 見た目に出る赤み・腫れは、多くの場合2〜3日で落ち着く
  • 筋肉痛のような痛みは数日〜1週間残ることがある
  • 機種によって出方が異なるため、一律の日数では判断できない
  • 保湿・紫外線対策・当日の過ごし方で、長引かせずに済む
  • 1週間を過ぎても改善しない場合は、自己判断せず相談する

ご予定に合わせた日程の組み方については、診察の際にご相談ください。

参考文献