なかなか消えない「目周りのくすみ」の原因と正しい治療ステップ

こんにちは。ピオーネビューティークリニック 皮膚科専門医の鈴木です。

診察をしていると、
「目周りだけなんとなく暗く見える」

「肌治療をして顔全体は明るくなったのに、目周りのくすみだけが残っている」
というご相談を
よくいただきます。

実は、目周りのくすみは原因によって治療方法が異なります。
今回は、目周りがくすんで見える原因と、その治療方法についてお話しします。

1. 目周りのくすみの原因とは?

まず一番多いのが、日々の摩擦刺激による色素沈着です。

目周りの皮膚は非常に薄くデリケートなため、クレンジングや洗顔、目をこする癖など、
毎日のちょっとした摩擦が積み重なることで色素沈着を起こすことがあります。

次に多いのが、眼瞼(がんけん)皮膚炎を繰り返すことによる炎症後色素沈着です。
まぶたの皮膚炎は再発しやすいため、まずは皮膚科医の指導のもと必要に応じてステロイドの塗り薬などを使用して皮膚炎そのものをしっかり治療することが大切です。

皮膚炎が残ったままくすみの治療を始めても、一度色素沈着が改善したところで皮膚炎がぶり返すと、
また色素沈着が起きてしまいます。
この悪循環を繰り返してしまうと、せっかく治療をしてもなかなか改善せず治療期間も費用もかさんで
しまいます。
そのため、まず炎症を治す。その後に色素沈着を治すという順番がとても大切になります。

また、まぶただけでなく目の下から頬にかけて、灰色から青茶色のシミ(色素斑)がみられる場合には、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)という皮膚の深い層にあるアザの一種が隠れていることも
あります。

さらに、目周りは皮膚が薄いため血管が透けて暗く見えたり、目の下の凹みや目の下のふくらみによる
眼窩脂肪の影によってくすみのように見えたりすることもあります。
同じ目周りが暗いというお悩みでも原因はさまざまなので、まずは何が原因なのかを見極めることが治療の第一歩です。

2. では、どうやって治療する?

ADMの場合には、シミ取りレーザーによる治療が第一の選択肢となります。

一方、摩擦や皮膚炎などによる色素沈着が主体の場合、最初のステップとしてぜひ取り入れていただきたい
のが美白剤の外用薬です。

目周りの皮膚は薄いため、美白剤の効果を実感しやすい部位でもあります。


当院では、お一人おひとりのお肌の状態を確認しながら、ハイドロキノンや、医療機関専売の美容液であるダイヴ ブライトセラムなどをご提案しています。

そして、美白剤だけでは改善が不十分な場合には、次のステップとしてクリニックでの施術を組み合わせていきます。
MIINレーザーや、針を使わないポテンツァのダイヤモンドチップ、肌育製剤のネオファウンドの手打ち注射などが選択肢になります。

目周りの色素沈着は、1回の施術で一気に改善させるというよりも、刺激を与えすぎないように少しずつ治療していくことが大切です。
月1回程度のペースで施術を行い、効果が出ているかの判定は早くても3〜4か月後をひとつの目安にして
います。

3. 目周りこそ、日頃のホームケアが大切

肌治療を続けていると、顔全体のくすみやシミは改善してきたのに、最後まで目周りのくすみだけが残って
しまう方もいらっしゃいます。

目周りは刺激に弱く、治療も慎重に行う必要がある部位です。
だからこそ、クリニックでの施術だけに頼るのではなく、日頃から摩擦を避け、美白剤などのホームケアをコツコツ続けておくことをおすすめします。

目周りが暗いからといって、とりあえず美白ではなく、まず原因を見極めること。
皮膚炎があれば先に治療し、そのうえでホームケアや施術を組み合わせていくことが、
目周りのくすみ改善への一番の近道です。

もしどの治療が必要かわからない方は、ぜひ一度ご相談ください。