夏のダメージ肌をリセット!ごわつき・くすみの正しい治療ステップ

こんにちは。新宿にあるピオーネビューティークリニック 皮膚科専門医の鈴木です。

先日、不本意にもたっぷり日差しを浴びてしまったため、急遽自分のお肌にメソナJをあてている
鈴木です(笑)。

皆様、最近お肌のゴワつきやくすみを感じていませんか?
夏の強い紫外線を浴び続けると、肌のバリア機能が低下し、乾燥したりターンオーバーが乱れたりすることで、肌表面のゴワつきを感じやすくなります。また、紫外線によってメラニンの生成が促されるため、
時間が経ってから肌がくすんで見えたり、シミや色素沈着が目立ってきたりすることもあります。

本日は、そんな夏のお疲れ肌におすすめの治療をご紹介していきます。

1. ゴワつきが気になる方には

まず、日焼け直後で赤みやヒリつき、熱感がある場合は、ピーリングやスクラブなどの角質ケアは
一旦お休みしてください。

日焼け直後の肌はバリア機能が低下している状態です。まずはしっかり保湿をして、肌を落ち着かせることが何より大切です。

赤みやヒリつきが落ち着いた後に、まだ表面のゴワつきが気になる場合には、クリニックでのピーリングやハイドラフェイシャルがおすすめです。

ご自宅でケアをしたい方は、お肌の状態を見ながらゼオスキンヘルスのスクラブ エクスフォリエーティングポリッシュなどを取り入れるのも良いですね。
ただし、スクラブを使用する際の最大の注意点は、絶対にこすりすぎないことです。
こすりすぎると炎症が起こり、かえってくすみが悪化したり、キメが乱れたりする原因になってしまいます。

毎日の使用は避け、週に数回程度から調整し、お顔全体ではなくゴワつきが気になる部分だけにポイント
使いする
のもおすすめです。

2. くすみに対しては

くすみに対しては、まず毎日のホームケアから整えていきましょう。
日焼け後のくすみには、単純なメラニンの増加だけでなく、乾燥、キメの乱れ、肝斑、炎症後の色素沈着
など、さまざまな原因が隠れています。

 全員に飲み薬が必須というわけではありませんが、肝斑や色素沈着が目立つ方には内服治療を組み合わせる
ことがあります。
当院では、トラネキサム酸、シナール、ユベラなどを状態に合わせて処方しています。

よく患者様から「トラネキサム酸は1日何mg飲めばいいですか?」とご質問をいただきます。
肝斑の臨床研究では1回250mgを1日2回(合計500mg/日)で使用されている報告が多くあり、当院でも
500mg/日という用量で肝斑治療に用いることがあります。

ただし、トラネキサム酸は誰でも飲めるお薬ではありません。
血栓症のリスクや、他に飲んでいるお薬との飲み合わせを確認する必要があります。

特にピルを内服している方などは、自己判断で飲まずに必ず医師にご相談ください。

トラネキサム酸が飲めない方には、飲むシスペラCyspera Total Skinなどのインナーケアをご提案することもあります。
また、ご自宅でのスキンケアとして、肌が落ち着いてからハイドロキノン+レチノールの組み合わせや、
当院でもおすすめしているダイヴ ブライトセラムなどの美白美容液を取り入れる
のも効果的です。

3. 即効性が欲しい方には

「ホームケアだけではなく、もう少し早くお肌を整えたい」という方には、肌の炎症が落ち着いた後に
ピーリング+薬剤のエレクトロポレーションの組み合わせがおすすめです。

エレクトロポレーションとは、肌に短時間の微弱な電気を流すことで細胞のすき間を一時的に広げ、
通常は肌の奥に入りにくい美容成分をしっかりと届ける治療です。

よく「本当に美容成分が肌に入っているの?」「これ、意味あるの?」と思われる方も
いらっしゃるのですが、皮膚科医としては一見地味に見えますが、実は大いに意味がある治療ですよ!と
声を大にしてお伝えしたいです(笑)。

電気の力で皮膚への浸透性が高まることは、医学的な研究でもきちんと報告されています。
実際に施術をしていても、肌の上にのせた薬剤がどんどん吸い込まれるように馴染んでいきますし、
終わった後のもっちり感やツヤ感を実感されて気に入ってくださる方がとても多い治療です。

また、レーザーなどの熱を加える治療の後は一時的に乾燥しやすくなるため、エレクトロポレーションで
保湿成分や鎮静成分をたっぷり入れてあげるのが大変おすすめです。

4. ケアシスとメソナJ、どっちがいいの?

こちらも非常によく聞かれるご質問です。
ケアシスもメソナJも、エレクトロポレーションを利用して美容成分を肌に届ける導入機器です。

ケアシスは、エレクトロポレーションに加えて温度調節機能があり、肌を冷却しながら施術できるのが特徴
です。そのため、ピコハイVMLAの治療後は熱感が強いためケアシスでダウンタイム軽減をお勧めしています

一方のメソナJは、エレクトロポレーションの後に、さらに電気的な力(イオン導入など)を利用して薬剤を
押し込む
というダブルのシステムになっています。別の導入方法を組み合わせることで成分の浸透が
より高まることが研究でも報告されており、メソナJの複数回治療で肝斑が改善したという報告例も
あるくらいです!

複数の美容成分をたっぷりと組み合わせて届けたい方や高い治療効果を求めている方、
長年肝斑に悩まされている方には、メソナJがとてもお勧め
です。

当院ではメソナJの治療効果を最大限に引き出すべく、患者様のお悩みに合わせて薬剤の配合や施術方法を
細かくアレンジしてお届けしております。
私自身も、紫外線を浴びてしまった後や肌が少し疲れている時につい受けたくなる、大好きな治療です。

5. 疲れたお肌の労り方

夏の強い紫外線を浴びた肌は、すぐに攻めの治療をするのではなく、
・まずはしっかり保湿して肌を落ち着かせる。
・その後、ゴワつきには角質ケア、くすみには美白ケア、乾燥には美容成分の導入
といったように、状態に合わせて優しくメンテナンスしてあげることが大切です。

「最近なんだか肌がゴワつく」「夏になってくすみが気になってきた」という方は、ぜひ一度ご相談
くださいね。

参考文献

  1. Alhasaniah A, Sherratt MJ, O’Neill CA. The Impact of Ultraviolet Radiation on Barrier Function in Human Skin: Molecular Mechanisms and Topical Therapeutics. Curr Med Chem. 2018;25(40):5503-5511.

  2. Del Rosario E, Florez-Pollack S, Zapata L Jr, et al. Randomized, placebo-controlled, double-blind study of oral tranexamic acid in the treatment of moderate-to-severe melasma. J Am Acad Dermatol. 2018;78(2):363-369.

  3. Charoo NA, Rahman Z, Repka MA, Murthy SN. Electroporation: an avenue for transdermal drug delivery. Curr Drug Deliv. 2010;7(2):125-136.

  4. Wang Y, Thakur R, Fan Q, Michniak B. Transdermal iontophoresis: combination strategies to improve transdermal iontophoretic drug delivery. Eur J Pharm Biopharm. 2005;60(2):179-191.